~ 渡辺真由子からあなたへのメッセージ ~

 

闘う相手は、自分。

 

「なぜ、いじめで自殺をする子どもは後を絶たないのか?」「なぜ、性暴力はなくならないのか?」「なぜ、DVによる凄惨な事件が続くのか?」。社会問題への素朴な憤りが、私が仕事を始める原点でした。人間の尊厳が重んじられる社会をつくりたい。そのためには、不条理な差別や偏見と闘わねばならない……。こんな思いを抱え、テレビ局での報道の世界に飛び込みました。

 

記者としての日々は、不祥事を隠蔽しようとする組織や保身に走る人々との、闘いの連続でした。しかし、しがらみの多い「会社員記者」の立場では、自分の問題意識を存分に貫くには限界があります。私は退社を決意しました。

 

留学を経て帰国・独立後、いじめ自殺や性被害、ジェンダー差別といった社会問題の追及を始めました。取材・研究・発信の過程では、権力機関と対峙することが珍しくありません。さらに近年は愛する母校とも、闘わざるを得ない状況に直面しました(参考記事1)。

 

一個人である私が大手組織に立ち向かうことには、もちろん困難が伴います。念のため断っておきますが、私は決して好戦的ではなく、出来れば日がな一日ロッキングチェアでのんびり読書していたい人間です。しかし同時に、おかしいことには「おかしい」と、はっきり言える自分でありたいと思っています。

 

職場、家庭、社会……。私たちは大なり小なり、闘いながら生きているのではないでしょうか。対立を避けて無難に生きる道を選べば、楽かもしれません。でもそれでは、あなたの心が納得しないでしょう。そう、闘いの究極の相手は、心の声に耳をふさぎたくなる「自分」です。自分と闘うことこそが、本当の「あなたらしさ」を守る術なのです。

 

私はいま、様々な社会問題について、この20年闘いながら取材・研究してきた知見を皆さまにお伝え出来ることに、大きな喜びを感じています。また、もしあなたが何かと闘うことを迷っているなら、私の経験をお話することでその背中をそっと押させて頂けるよう、願っています。

 

 

渡辺 真由子